家族を助けるために地獄に落とされることも
人が借金地獄に堕ちる原因を一つずつ見ていきます。
ここでは家族の面倒を見たり、借金を肩代わりして借金地獄に落ちるパターンをまとめました。
家族が原因で借金ができる類型
自分自身がしっかり生きていても、家族が原因で大きな借金を抱え込んでしまう場合があります。
下記はその代表例です。
大きな病気や介護
一定の年齢になると、親が病に倒れるリスクはとても大きくなります。
癌・脳血管障害(脳梗塞・脳溢血)・心筋梗塞の3大生活習慣病をはじめ、さまざまな病気で長期入院や手術が必要になります。
その治療費を工面せねばならないし、病気になったのが父親など、稼ぎ手であれば、家計収入も途絶えます。
親がもっと年を取ると、大腿骨骨折をきっかけに寝たきりになったり、認知症になったりして、介護の必要がでてきたりします。
ほかには兄弟など家族が珍しい難病を発症するといった場合もあります。
こういう場合、治療費・介護費・生活費などが一気にのしかかってきて、助けるために大きな借金を抱えてしまうことも多いです。
事業の危機・倒産
親や夫の事業が傾いて、金銭面で助力を求められたり、借り入れをするための連帯保証人になることを求められることもあります。
そのまま倒産してしまえば、親子や夫婦もろとも自己破産ということもありえます。
事業の援助までは求められなくても、親の会社が倒産して自己破産に至れば、その面倒をみないわけにはいきません。
浪費による借金・自己破産
親兄弟、あるいは子供がギャンブル、買い物、遊興に浪費して借金を作り、かわりに返済を求められることもあります。
肩代わりしたり、援助すれば、大きな借金がのしかかってくる可能性があります。
援助せずに債務整理させたとしても、その後の生活支援にはお金が要るでしょう。
損害賠償
家族が傷害事件や器物破損事件を起こし、その損害賠償を支援しなければならない場合もあります。
特に当人に経済力が乏しい場合、被害者に誠意を示し、刑の軽減材料を作るためにも、示談金を支援せざるを得なくなります。
連帯保証人
家族が誰かの連帯保証人になり、相手が返済不能や行方不明になったため、莫大な借金を抱えてしまうこともあります。
その家族を債務整理させて済めばいいですが、その場合でも生活支援のお金が必要です。
債務整理させるわけには行かない、助けないといけないという場合はさらにお金が必要になります。
家族が原因の借金の債務整理
家族は自分が苦境に陥った時に助けてくれる頼れる存在です。
しかし、それは裏を返せば、家族が困った時には自分が助けないといけないということです。
助ける方法としては極力、自分も債務整理が必要な状態にならないように注意することです。
家族もあなたも無力な状態に陥ってしまえば、誰もが自分の事で精一杯で、他を助けることができなくなります。
しかし、懸命な資金援助の結果、支払い不能に陥った場合は仕方ありません。
その場合は、やはり債務整理になります。